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我が家の守護神の話

トムphoto

名前はトム。親戚からもらわれてきたアメリカンショートヘアの雑種。うちに来たときは既に名前がつけられていた。姉はジェリーと言うそうだ。あの「トムとジェリー」のトムだ。要するに、おバカさんて事。

バカでも何でもいいのさ。私とは心が通じ合っていたんだから。でも、私の生活が大きく変わる時期だったので一緒に暮らせたのはほんの数年。自分が結婚したとき、連れていけたらとどれだけ思ったことか。

実家の環境も大きく変わり、不遇な毎日を送っていたトムのお腹にしこりがあると気付いたのは、トムが9歳の時。急いで病院に連れていった。腎臓か泌尿器の疾患と思われた。母に投薬を頼み、一時は快方に向かったと思われたが、半年後、誰にも看取られることなくひっそりと作業小屋で死んでしまった。私がその死を知ったのは2ヶ月も後のことだった。

実は、トムが息を引きとったのと同じ頃に私は夢を見ていた。部屋に猫がいる。その猫は光り輝いてふわりと浮き上がった。ああ、不思議な光景だと思ったところで目が覚めた。後日、トムの死を知り、その時お別れに来たのだろうと思った。そして、もっとしてやれることがあったのに助けてやれなかった、そう思って毎日泣いていた。トムの気配をいつも足元に感じながら。

そんな状態が1ヶ月も続いたある日、また猫の夢を見た。その猫は、今度は恐ろしい形相で私に牙をむいた。ハッとした。いつまでも泣いている自分を叱っているのだと思った。ペットロスというのは、自分のとった行動を肯定できないときに、その後悔からかかるものかもしれないと、今になって思う。

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その数日後、職場の動物好きから「ハムスターいらない?」と声を掛けられた。ハムスターならアパートでも飼える。これも何かの縁。トムにしてやれなかった分まで大事にしてやりたい、そう思って譲り受けたのが ポン だった。キャンベルなんて種類さえ知らずに・・・。1995年、記念すべきハムスターライフの始まりだった。

そのポンが3歳を迎え、下痢をしたのに対処が遅れてこん睡状態に入ったときのこと。獣医さんには「今夜が峠です」と言われていた。それまでの会話から、ハムスターがこん睡に入ったらまず助からないという事は認識していた。ただただ、自分の対処が遅れたことを後悔して。

その夜、「明日、目覚めたらもうこいつはいないかもしれない」と覚悟して床に着いた。そして夢を見た。猫がハムスターをくわえている。ああ、トムがお迎えに来たんだなと思って目が覚めた。翌朝、なんとポンは奇跡の回復を遂げていた!獣医さんも驚く奇跡的&驚異の回復ぶりだった。その後、老年性下痢(当時治療法なし、今は・・・?)で3歳3ヶ月の寿命を全うするまで、目一杯わがままに自分らしい余生を送ってくれた。

以来、我が家のハムスターに深刻な疾患があるのに私が気付かないときは、夢にトムが出てきて教えてくれる。トムが忙しくて(?)来られないときはポンが出てくる。お告げの的中率は100%だ。これが不思議な現象ではなく、ただの自分のカンだとしても、それはそれですごいでしょ?

ハムスターが死んだときには、「空に登るとトムが待っているから面倒見てもらいなさい。グレーの縞模様がある猫だよ。」と言って送り出しているが、きっと世話を押しつけられるトムは迷惑だろう。きっと、「まーた来たのかよ。おれはネズミの世話係じゃないぞ」と悪態をつきながら、一生懸命世話を焼いてくれていると思う。トム、ありがとね。これからもよろしく。

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