ここは恵方

参考:抗議文書全文

最終更新日:2006年4月

以下は、事故を起こした動物病院の院長宛に出した、抗議と再発防止を訴える文書です。固有名詞以外は全てそのまま掲載しました。少しでも皆さんのご参考になればと思います。

●●動物病院長様

3月4日に××院でハムスターを診察していただいた△△と申します。その時に起こった事故について、病院としてはどのように認識していらっしゃるのかお聞きしたく、ご多忙の所をご迷惑とは知りながらもお手紙を差し上げた次第です。

担当は■■先生でした。 ゴールデンハムスター♀の「レイラ」の体重の増え方が尋常ではないと思われたため、連れていきました。

私が診察台の上にケージを置いて上の部分をとり、巣箱に入っていたレイラをケージ中央に出しました。 先生がつかんで診察台の上の秤に乗せようとしましたが、体調が悪くて警戒心が強くなっていたレイラは他人に触られたことでパニックを起こして走り出し、先生はそれを捕まえられずに床に落としました。

落ちた直後、レイラが後肢をダラリと垂れ動かなくなった時にはこのまま死んでしまうかと頭が真っ白になりました。 その後、意識を取り戻して走り出しては意識を失って動かなくなるのを数回繰り返しましたが、先生は気が付かれなかったのでしょうか。おもむろにレイラをつかんで触診を始め、笑みを浮かべて「よく太っているようにしか思えない」とおっしゃいました。

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1メートルの高さからハムスターを落としたことに対し、私はその危険性を指摘し、「落下防止対策をして下さい」と申し入れました。 先生はとても不愉快そうな表情ながら「院内で検討してみます」とおっしゃいました。 レイラが転落したことに対して■■先生の認識は「ちょっとストレスを与えてしまった」ということでした(電話でそうおっしゃいましたので)。でもそれは「ちょっと」でも「ストレス」でもありません。「大変」な「ダメージ」です。

転落後、2日間は意識がとぎれとぎれの状態が続きました。 3日目に意識は戻りましたが、口がほとんど開かなくなりました。落ちたときの衝撃であごの骨に異常が生じたのだと思います。警戒心は更に強くなり、猜疑心(さいぎしん)の塊のようになっていました。 事故の前夜には元気よく室内を散歩していたのに、事故後は食べることも歩くこともままならない状態が続き、3月9日の朝、息を引き取りました。

事故からわずか5日目のことでした。

ハムスターの場合、1メートルの高さから落ちたら脊椎損傷や死亡といった重大事故につながることは、愛好家の間では常識です。 実際、負傷例も死亡例もたくさんありますから、飼い主はみんな気を付けています。 なのに、肝心の病院で事故が起こったのでは何のために連れていったのか分かりません。

他の診療所ではハムスターを診るときは、診察台(あれは犬猫用に作られたものです)を使わずに床に下ろすところや、プラスチックケースを診察台に置いてその中で体重を量り触診をするところもあるそうです。 その点、貴院ではどのような方針で診療をなさってきたのでしょうか。

個人的にはベビーベッドの形態が理想的だと思いますが、そんな大げさな設備でなくとも、浅く切った段ボールやプラスチックケース、木の柵で囲っただけなら取り外しも使い回しも可能です。 10センチの高さのガードがあれば、驚いて走り出したハムスターを止めることが出来るのです。
少なくとも、囲われた中で体重を量ったり触ってくれていればあの事故は防げたと思います。疾患があったとはいえ、あの事故がなければレイラはもう少し生きることが出来たかもしれません。

ハムスターでなくとも、もしも具合の悪い動物があの高さから落ちたら大変なことになるであろう事は、素人にも容易に想像がつきます。これは、どの動物の診療においても考えるべき問題なのかもしれません。

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以上の点をふまえ、次の項目に対して文書での回答を求めます。

1.1mの高さからハムスターが床に転落することをどのように認識していますか

他の動物ではなく、ハムスターに対する認識です。
「危険」であるのか「大したことではない」のか「どうでもいいこと」なのか、
■■先生個人の認識ではなく、病院としての認識をお聞きしたい

2.今後、転落防止対策をとる予定はありますか

ある場合はその内容を具体的に示してください。 ない場合はその理由を述べてください。 ただし、犬猫の診療の邪魔になるからなどという的外れな回答はお避けください。
ここで問題にしているのは「安全性」についてですので、その観点からご回答くださいますようお願い申し上げます。

3.エキゾチックアニマルの診療にあたる獣医師は、専門医としてその知識と技術と認識を持った方であることを求めます。

今回のような認識の低い方であってはとても安心して受診することは出来ません。
正しい対応が出来ないのであれば、診療自体を受け付けないでいただきたい。
(※注:最後のこの一文が感情的だったため、3の見出しで言ったことから話がそれてしまった)

貴院の対応を全国のエキゾチックペット愛好家が注目しています。同じ事故を繰り返さないためにも、必ずご回答下さい。 こちらの都合で恐縮ですが、回答は3月末までに文書でお願いします。 そんなことはないと信じていますが、待ちぼうけをくった揚げ句に何も変わらなかったのでは死んだハムスターに申し訳が立ちませんし、次の手を打つ準備もしなければなりませんので。

 尚、4日の夜、■■先生から電話を頂いたときに、するつもりのない(できる状態ではないだろうと判断していました)食餌制限のすすめを「わかりました」と答え、それ以上何も言わなかったことについて、先生には失礼をお詫び申し上げます。 その場の話を納めて終わらせようとした故の行動です。

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最後に、今後の治療の参考にしていただきたくレイラの疾患について述べておきます。
貴院に連れていく前日の時点で食餌制限は実施しており、体重の増加は2ヶ月で25g(元の体重の20%)・内10gは直前の1週間で増加。病院で計った時点で1晩(12時間)で4gの増加。転落翌日は1日10gの増加でした。
この増え方は腫瘍や肥満といった「細胞」の問題ではなく、「液体」の滞留だと推測されます。 全体が腫れたような状態でしたが、特に下半身が大きく膨張し、腰の皮膚が垂れ下がって床についていました。

ハムスターはまだ研究歴の浅いペットであるため、獣医師に知られていない症例も沢山あるはずです。原因が分からないときに、知られている症例のどれかに当てはめようとするのは危険だと思います。 愛好家の情報交換の場には学会の報告よりも多くの症例が示されていますので、ご覧になるのも良いのではないかと思います。

貴院は地域獣医療の中心となるべき存在であると信じています。 だからこそ、エキゾチックペットに対する認識をもっともっと深めていただきたいし、また地域で先端の認識の深さを誇っていただきたいと心から願っています。

以上、何卒よろしくお願いいたします。

草々

2003年3月10日
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