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ハムスターの寿命って

最終更新日:2006年4月

◆平均寿命に囚われない

飼育書の類には必ずこう書いてあります。

ハムスターの寿命は2〜3年

このデータはどこから来ているのでしょう。飼育書には情報の根拠が示されていないのではっきりとは言えませんが、推測するに多分、実験動物として育てられた場合の寿命なのでしょう(中には全く根拠のない内容を書いている本もありますので注意して下さい)。

しかし、ペットとしてのハムスターは良くも悪くもその状態よりバラエティに富んでいます。数値として参考にはなっても、遺伝的に管理され、一定条件下に置かれ変化の少ない環境で生活する実験動物とは違うと思います。

どんなに気を付けて大切にしても平均寿命には遠く届かないで死んでしまう経験はありませんか。「飼い方が悪かったのだ」と自分を責めたことはありませんか。何度も続くと「自分は飼い主失格なのでは」と思ったりしますよね。

というのも、私自身がそうだからです。私なんか、最初の1匹こそ3歳超のご長寿だったのに、その後は1匹として2歳を越えておりません。「今度こそ長生きさせてやろう」と思い続けてこの8年間、11連敗中です(←泣き笑い)。(比較して)最も悪い環境で飼っていたものが長生きをしたのに、より良い生活を心掛けたものは1歳越えるとバタバタと死んでしまう…これは非常に大きなトラウマとなりました。

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私の育て方は基本的にスパルタではありますが、病気に関しては自分にやれることは全てやってきました。それでも1歳半を前後してみんな死んでしまうのです。「きっとハムスターの飼育に向いてないんだ。もう止めよう」と思った時期もあります。でも、それにも懲りずに今もハムスターを飼い続けています。それは、こう考えるようになったからです。

こう考えると、11連敗しても尚、諦めない自分に少し自信が持てます。きっと諦めの悪い、しつこい人間なんでしょうね(^^;。でもね、ハムスターが好きでやめられないんですよ。一番大切なのは、長生きさせたかどうかではなく、この気持ちではないでしょうか。同じ思いを抱えている方は是非考えてみて下さい。

さて、それが誰の意思であるか?については…人間を越えた大いなる何か、とでも考えましょう。信仰を持っているならば自分の信じている神様 or 仏様と認識すれば良いのでは。空にはハムの神様がいるかもしれないね。

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◆その仔の「寿命」を受け入れよう

人間が医療の力を借りて延命させてやれるのはせいぜい数ヶ月だと思います。ウェットテイルのように、単純ながら放置すれば致命傷となる初歩的な疾病を除いてですが…(初歩的な失敗ももちろんありますが、また別の問題。それは次への戒めとしています)。

実際問題として、どんなに雑に育てても長生きするものは長生きするし、細心の注意を払っても短命なものはやはり短命です。ですから、1歳半で死んでしまうのは定められた寿命であって、どんなに頑張っても3歳まで生きる体質ではないと思います。

それならば、その個体が背負っている運命を受け入れてあげませんか。それができるのは飼い主であるあなただけなのですから(諦めて放り出せという意味ではありませんよ、念のため)。定められた寿命を受け入れて、短い期間でめいっぱい愛してあげましょう。

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◆苦悩は人生のステップ

もう少し違う視点から見ることもできます。

自然療法のひとつであるバッチフラワーを勉強していく中で、1冊の本に出会いました。フラワーエッセンスレパートリー。 そこにはこんな事が書いてありました。

1人の人に同じトラブルが繰り返し起こるのには訳がある。それは、そのトラブルに象徴される問題がその人にとっての弱点であり、克服できず今に至るものであって、その人はいつの日かその問題を克服し人間としてステップアップしなければならないという、人間的成長に関わる重要なものである、というもの。

そしてまた、こうも書いています。

欠点は克服すれば最大の長所となり、人生をより良く生きる助けになってくれる。

例えば、バッチフラワーの『ウィロウ(柳)』にはこんな特徴があります。調和が乱れた状態では、「なぜ私ばかりがこんな目に遭うのか」と恨みや憤りを抱えて、物事にしがみつき、ネガティブな感情に執着する。しかし、これを克服して調和のとれた状態になると、まさに柳の枝のごとく、しなやかでちょっとやそっとの事では折れない柔軟性と強さを併せ持つことができる。逆に言えば、そうなるだけの力を持っているからこそ、辿り着くまでにウィロウの悪い状態で悩むのです

要するに、克服できずにいると同じ事が何度も起こるし、それはその人に必要だから起こっているのだと言うのです。これは、定められた寿命を受け入れられない飼い主にも当てはまると私は思います。ハムスターの寿命を自分の力でどうにかできると思っている限り、続くのではないでしょうか。少なくとも今までの私はそうでした。

彼らのためを思って何らかの努力をしたのであれば、それはもうそれだけで十分だと思います。もっと謙虚に、人間の力が及ばない事だってあるんだと認めましょう。どんなに頑張っても何をしても手に入らない事って、人生には沢山ありますよね。それを受け入れたとき初めて、違う道が開けるのではないでしょうか。私はやっと受け入れることができそうです。

余談ですが、ハムスターの寿命について私と同じ疑問を持ち、データを集めている方がいらっしゃいます。ハムスター倶楽部の上原さんです。このデータが集計されれば、ペットとしてのハムスターの平均寿命も分かるでしょう。とても楽しみです。

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