ここは恵方 [SIDE:A]

「良い動物病院」を見つけよう

最終更新日:2006年4月

施設や環境などを項目でチェックする HOW TO のような内容は後述のサイトにお任せするとして、ここでは動物病院探しにおいて現場チェックの前後で必要となる事柄について考えたいと思います。また、病院探しをする前に知っておくと良い予備知識は次頁で紹介します。

良い病院の選び方は、正直を言って難しいです。しかし、決め手を一言にまとめれば以下のようになります。

例えば手術をする場合。万が一の事があったときに、「この人なら細心の注意を払ってベストを尽くしてくれたはず。この人がやってダメだとしたら他の人がやってもダメだったろう」と思える人を見つけて下さい。

◆自分の求めるものを明確にする

自分に合った動物病院を探す上で最も重要なポイントはこれです。

何も考えずにただ漠然と「良い動物病院」を探しても、決して見つからないでしょう。大事なのは、その中で自分は何を重要視するのかをはっきり認識することです。良い病院を見つけるためにはまず、自分が動物病院に何を求めているのかを知る必要があります。理由は以下の通りです。

「良い動物病院」の定義は個人によって全く違います。それは、動物病院に対して求めるものが個々で全く違うからです。自分にとって最高の病院が、他人にとってもそうだとは限りません。そして、自分の求めるものを見つけたとき、私たちはそこを「良い病院」だと認識します。逆に言えば、自分の求めるものを最初から知った上で探すのが一番の近道なのです。

かかりつけの病院を決めるとき、基準にすることは色々あります。例えば「料金」「充実した設備・機器類」「外科治療の技術」「獣医師個人の人柄」「自分の飼っている動物に対する専門知識」「自分との相性」etc.

また、医療というのは動物種や治療部位によって非常に細かい分野に分かれています。一言に獣医師といっても、じつはそれぞれ専門分野があるらしいのです。また、人間で言う「気軽に相談できる近所のかかりつけ医(でも診るのは内科だけ)」と「設備の整った総合病院(でもちょっと冷たいイメージ)」のような違いもあります。

自分が動物病院に何を求めているかを知るためには、思いつく項目を紙に書き出して重要な順に番号をつけてみると分かりやすいと思います。このページを読んでいるあなたですから、多分「料金」が下の方に来るのではないでしょうか。

そして、上から3つが決まったら後は切り捨てます。4番目以降は「もしあったらラッキー」なおまけと考えましょう。

以下は、今の私が求めるものです。皆さんも是非、書き出してみてください。

  1. 動物種や血統でペットを差別しないこと
  2. 自分の飼っている動物に対する正しい知識と技術を持っていること
    (「高度な技術」とは違う)
  3. 自らを省みることのできる冷静な目を持った人であること

今の私の場合、4番目以降に自分と獣医師との相性や高度な医療体制、病院の設備が来ました。地域的な問題でハムスターを診察できる病院自体が少なく選択肢がないため、まずはとにかく適正な知識と技術を求めざるを得ませんでした。これがもし都市部で、もっと病院の選択肢が多ければ、もっとぜいたくな選択が出来ると思います。こうして書き出すことで、どの程度の高度医療を求めているのか(あるいは、いないのか)を改めて認識する事ができました。それと共に、レイラの事故に遭うまでいかに獣医師に恵まれた環境であったかと振り返りました。

また、情けないことに、2以外は社会人として「当たり前」の事です。技術や知識の問題でなく、社会人としての常識があるかどうかが問われる今の状況は何とも情けない。でもそれが現実です。

かかりつけの病院で不満に思っていることがありますか?それはリストの何番目に来ましたか? もしその不満が上位に位置する事柄だったら、転院を考えてみてもいいのでは。ただし、その前に転院覚悟の要望を出すべし。 でもそれが下の方だったら・・・きっぱり割り切るなり、一言「これってどうなんでしょう」と聞いてみるなりして、解決しましょうよ。

さて、あなたはどんな結果になったでしょうか。

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◆質の良い情報源を見つけよう

初めて動物病院探しをするときほど、大変なことはありません。ですが、そこで躊躇しているようではこの先やっていけませんから、気合いを入れて頑張りましょう。手当たり次第訪問するのもいいですが、ある程度下調べして的を絞ってからの方がペットへの負担も少なく確率も高いと思います。そのためには情報収集しなければなりません。

情報源としてざっと挙げれば下記のようなものが考えられるでしょう。

知り合いから情報がもらえればその場でもっと詳しく聞けるので、それに越したことはないと思います。その知り合いがどんな飼い方をしているか、どんな価値観を持っているかまで観察することができるのですから、情報の信憑性も推測できるというもの。

ネットの口コミ情報は最も取っつきやすいかもしれません。ただ、情報を寄せた人がどんな人か、それがどんな状況だったのか全く分からないのが注意点です。良い情報にしろ悪い情報にしろ、口コミ情報は投稿者の主観によって評価されているため、その言葉を鵜呑みにすると自分の求めるものとは違ったという結果になります。その辺りを冷静に読まないといけません。

更に、ネットの情報は古いものが混ざっている事もあるし、特に専門的な分野を受け持っている勤務獣医の場合は退職や転職でその病院にいなくなる可能性もあります。情報は新しいに越したことはありませんね。

また、ペットの具合が悪くて本当に急いでいるのなら、ネットなんかしていないで電話帳を開いて手当たり次第に電話をかけるべきだと思います。

最近では本などの出版物にも情報がありますね。地域によってはこれらも参考にできるでしょう。ただし、これも鵜呑みにはしないで下さい。本になっているから、出版社の審査を通っているから全面的に信じていい…それは違います。出版社が営利企業である以上、真に公正な情報を期待するのは無理というもの。あくまでも参考程度であって、見極めるのはあなたの目です。

行く前に動物病院に電話で確認するのは良い事だと思います。受付の人が出ることがほとんどですが、できれば獣医師に代わってもらいましょう。ここでの対応で、こちらの質問にきちんと答えてくれれば「行ってみよう」と思えるでしょうし、投げやりな対応なら「ここはダメ」となるでしょう。電話の対応が良くても行ってみたらNGだったということも確かにありますが、それでも範囲を絞ることができるのでお勧めします。

いずれにしても、同じ動物を飼っている人達の口コミ情報は大変ありがたいものです。できるだけそういう場を見つけておきましょう。どうやって見つけるかって?情報も病院も行動あるのみです。他力本願でいる間は見つかりませんよ。そして、情報を利用したらお返しに新しい情報を寄せましょう。人生は GIVE & TAKE です。

◆方向の修正も大切

実際に動物病院探しをしてみると、現実の自分の行動と書き出した3点とのズレを感じる場合もあります。自分が求めていると思っていたものが実はそうではなく、別のものを求めていることに気付くこともあります。

そんなときは早々に方向転換してしまいましょう。真に求めているものが行動してみて初めてくっきりと浮かび上がるのですから、こんな良いことはありません。もう一度思いつく項目を書き出してみて絞ればよいのです。そして、もう一度チャレンジしてみましょう。

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◆頑張っている獣医さんと出会えたら

こうして、真面目に誠実に頑張っている獣医さんと出会えたら…応援したいですよね。でも、そういう人に限って、報われなかったり儲からなかったりするのが世の常です。では、私たちは利用する立場から何ができるでしょう。

全ては利用者が「評価」するところから始まるのです。

かかりつけの病院が「頑張っている獣医さん」かどうかは、深く付き合ってみなければわからないと思います。 短い診療時間で全てを見極めるなんて、お互い無理な話。

でも、「この獣医、愛想がない」とか「説明不足だ」とか思う前に、自分の疑問や考えを伝えてみませんか。人間、ゆっくり話してみないとわからないものです。あなただって、ろくに話したこともない人から「あの人性格がキツイ」なんて言われたら嫌でしょう?

人付き合いの下手な動物好きの獣医さんだっているかもしれないし、熱意がありすぎて空回りしたりキツイ印象を与えてしまう獣医さんもいるかもしれない。あるいは、ウンウンとうなずく飼い主を見て「もう理解してくれたんだ」と思っているかもしれない。

信頼関係というものは人に与えられるものではなく、自ら築き上げるもの。 誰もが同じ様な不安と闘いながら、それを乗り越えていくのです。自分ひとりが不安なのではありません。勇気を出して。

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◆獣医師から見た獣医師

とある獣医師の目から見た 良い病院・悪い病院 が下記2サイトに掲載されています。

スパッと小気味よい切り口。ご自分の専門をきちんと把握してその知識・技術を掘り下げている姿勢が感じられます。病院の良し悪しを見分ける基準として、チェック項目も掲載されています。「犬猫マメ知識」には犬と猫の事が書かれていますが、ここで述べておられることはペット全般に通じると思います。知識があれば獣医師とも突っ込んだ話ができる、悪徳獣医にだまされないためにも飼い主は「勉強すべし!」と。

獣医師の立場から悪徳動物病院の実態について解説し、「飼い主は気を付けて」と警告してくれます。先に述べたような差別意識やおごった気持ちについても述べられています。+獣医の小動物ウラ話!?には動物病院選びにおいて病院でチェックする事が書かれています。ひどい獣医師の話が多く掲載されているのですが、読み終わるとなぜかほのぼのする不思議な魅力を持ったサイト。多分、随所にちりばめられたユーモアと正義感のおかげでしょうね。

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