ここは恵方 [SIDE:B]      過去の日記一覧

ここは恵方 日記

2003年10月31日

レイラの最期を記しておこう。サイトを立ち上げた後に出会った方達にはまだ伝えていなかったから・・・。

転落から3日目、意識の戻ったレイラは全てのものに異様なまでの警戒心を発していた。警戒心というよりも、「もう私に触らないで!」という守りの姿勢だったのかもしれない。この世の全てを拒絶するような、哀しい警戒心だった。

4日目、少しだけ警戒心を解いてくれた。でもその夜にはひどく衰弱してしまい、もう明日まで持たないかもしれないと思われた。寝る前に、あえていつものようにお休みを言った。「お休み。また明日ね。」

5日目、朝起きて急いで様子を見に行くと、トイレにグッタリと横たわっていた。もう死は目の前に来ていた。

私はレイラの前に座り、懺悔していた。あの病院に連れていったことを、あの獣医師に触らせてしまったことを、こんなにつらい目に遭わせてしまったことを、まだ生きられたであろうに寿命を縮めてしまったことを。

苦しそうにあえいでいたレイラが突然、スッと頭をもたげてこちらを向き、私を見つめた。私の目をじっと見ていた。まん丸なその目に吸い込まれそうだった。何か言いたげに・・・多分5秒か10秒、随分長い時間だったように思う。

やがて、また苦しそうにあえいで顔をそらし、5分ほどの後に息絶えた。それが3月9日。私が起きてからわずか1時間。・・・レイラは私が起きてくるまで待っていてくれた。また明日、と私が言ったから。

「もういいよ。もういいんだよ。」そう言っていたのではないかと思う。人間を憎んではいないと伝えたかったのだと思う。散歩中によくある、どこを見ているか分からないで固まっているのとは違っていた。あの時のレイラは明らかに私の目を見た。そのために体を起こしたのだ。

レイラはあれほどの目に遭いながらも、私を許して死んでいった。人間を恨んだまま死んだのでは決してない。その気持ちに報いるためには、私がやるべき事を果たさなければと思った。埋葬をした後、すぐに病院へ抗議文を書き始めた。返事は14日には届いた。その後、獣医師団体へ意見書を出したりした結果、獣医師を動かすよりも飼い主に自衛してもらう方が効果的であることに気付き、25日にはサイトを立ち上げてこつこつタグ打ちを始めた。

この14日以降、私は全ての感情を封印した。本当はその時点で感情を吐き出してしまった方が楽だったのだと思う。だが、そこで立ち止まったらもう二度と立ち上がれないような気がして、できなかった。ミントの時も同じように感情を止めた。だから、今流れている涙はこてつ1匹分の涙ではない。

レイラからミントへ、ミントからこてつへ、そしてこてつからまたレイラへ。彼らの死は私の頭の中でぐるぐるとループしていた。今もまだ所々でループしている。でもそれでいいのだ。感情を解放し終わればループはほどけ、やがて終わる。突っ走ってきたこの7ヶ月を振り返り、一息入れるには良い時期だろう。その日が来るまで、もうしばし。


2003年10月17日

心肥大の事で助言をいただいたいくつかの掲示板にお礼と報告をして一息ついたら、立ち上がれなくなってしまった。アレルギー症状の悪化と相まって、日毎、心は激しく浮き沈みする。もう2週間経つのに、必死で前へ進もうとしていたはずの私は、あの時と同じ場所にいる。

レイラへのせめてもの償いに、その子供達は長生きさせてやろうと誓った。何が何でも守り抜こうと心に決めていた。そして、それはあっけなく終わってしまった。私は彼らを守ってやれたのだろうか。それさえも分からないまま、彼らの一生は終わってしまった。分かっているのは、私が彼らと暮らした時間は幸せだったという事だけ。

こてつがいなくなっても、私たちの生活は何ら変わらない。同じ時間に起きて、同じ時間に出掛け、同じ時間に帰ってきて、同じニュース番組を見て、同じ時間に寝る。こてつがいなくても、世界は廻っていく。毎日は過ぎていく。ただ、私の思いだけが取り残されて空回りしている。

もう、還ってきてはくれないのだ。ちゃんとお別れをしたじゃないか。いつまでもそこにしがみついていてはいけない。自分の理性がそう訴える。だけど感情が答える。どうして私を置いて逝ってしまったのだ。もっともっと一緒にいたかったのに。ずっと側にいてくれると思ったのに。どこへ行ってしまったのだ。もう還ってきてはくれないのか・・・。

泣きたいときは泣こう。涙枯れるまで。心が次の存在に反応するまで。自分を取り戻すまで。この思いを封じることなく。

友人達の日記を読んでは、掲示板にメッセージを書こうとして手が止まる。まだ、勢いがつかない。どうしても外に出て行けない。みんな私のことを気遣ってくれている。温かい気持ちが伝わってくる。本当にありがとう。もう少し待ってね。必ず元気になるから。だから、もう少しだけ、彼らの思い出と過ごさせてね。


2003年10月14日

以前、姉に頼まれていたパソコンの修復。4時間かけてやっと起動させたものの、動きがひどく重く、どうにもこうにも動かない。どうやらコンピュータウィルスではないようだ。その場では終わらなかったので、預かって4日かけて復旧に挑んだ。途中で何度もフリーズし、再起動に時間を費やしながら色々試した結果、ハードディスクが壊れかけているらしいという結論に達した。

結局、買った店でハードディスクが交換できればやってもらうけど、できなければメーカー修理に出してもらうことに。3万円はかかるだろうな。ValueStarのWin XP・起動ディスク内蔵タイプは、メーカーでないと交換できないように作られているらしい。えぐい話だ。お店でやってもらえればもっと安くできるのに。それに、これじゃ、ユーザーが改造できないじゃん。

全て初期化されて戻ってくるので、今までやったこと全て振り出しに戻る。OSのアップデートも何もかもやり直し(涙)。・・・いいんだけどね。直れば。でも、やっぱ悲しい・・・。姉の所はダイヤルアップ接続なので、Windows Updateの40MB近いファイルのダウンロードはきついのだ。

ま、直るんなら良しとするか・・・。(←しつこい)


2003年10月11日

「ペット交流広場」のシバさんの日記を読んでいたら、何だかちょっと元気になった。他人に元気を与えてくれる人・・・すごいなぁ。

シバさんはいつも前を向いている。どんな時でも何があってもへこたれない。つらい思いを原動力に換えてしまう。・・・そう見えるけど、本当の心の中は分からない。だって、あれは他人に見せるシバさんの「表」面であって、「裏」面は見せていないから。誰もいない所で独り涙を流しているかもしれないし、後ろを向く瞬間があるかもしれない、でも全く向かないかもしれない。それを知っているのは、本物のシバさんを知っているほんのわずかな人だけだろう。

そんな「強い」シバさんを頼って色んな人が助けを求めてやってくる。時々、つらくないかな、とも思う。密かに日記を読んで元気を分けてもらうくらいなら負担にならないだろうと思うけど、掲示板に書き込まれる内容を見ていると他人事ながらめまいがする。これを答えつつ、24時間365日受付の診療をこっそりしつつ、遺伝の勉強をしつつ、講演会もこなす。タフなのが取り柄だと言っているけど、体は大丈夫だろうかと心配になる。

同じ静岡県に住んでいるのだと初めて知った。何となく地域は想像できる。うちとは遠く離れた場所のはずだ。でも、いつか会って話が出来たらいいな。私よりずっと年下だけど、不器用で真っ直ぐにしか進めないシバさんとその奥さんに。

今朝、ハムアキが白い子猫を拾ってきた夢を見た。ミーミー泣きながら彼の後をついて歩いていた。可愛いなぁ・・・と思ったところで目が覚めた。起きてからハムアキに、「白い子猫は拾ってこないように」と言っておいた(笑)。

あやさん宅で生まれたチビハム達。なかなかできなくて、最後のチャンスと挑んだ結婚でめでたく懐妊。良かったね。嬉しいよ。こてつの子孫繁栄お札は結構効いたかもしれないね(^^)


2003年10月9日

ヘコまないよう必死に踏ん張っている時に限って、嫌なことばかり起こる。これ以上どうやって頑張れと言うのだ。嫌なことの上書きで嫌なことを忘れろってか?冗談じゃない。嫌なことは嫌なことを連れて来るんだ。神経がすり減るだけ。そう言えば、ミントが死んだときにもあったなぁ・・・。

私は聖人でも偉人でもない。必死に前を向こうとしている時に、無遠慮にすがりついてくるのはやめてくれ。少しは他人に対する配慮というものを持ってくれ。つらいのは自分だけじゃないんだぞ。せめて、サイトの内容くらい読んでくれよ。

どんな時でも何を言っても温かく受け止めてくれると思ったら大間違いだ。相手の置かれている状況を気遣うことなく自分の言いたいことだけ言うような人間に優しくする義理はない。

ヒーターの件はメーカーから未だ連絡はないけれど、自分で原因を突き止めた。酸素吸入下(高濃度の酸素が存在する状態)での使用により、表面あるいは制御装置のどこかが一時的に酸化して発熱できなくなったものと推測される。前のヒーターで何度も試してみたが、大気中に24時間程度放置すればまた発熱できるようになること、大気中では電源を入れれば発熱するのにケージの下に敷くと間もなく消えることから、多分間違いない。

販売店から送ってもらった良品は、結局使えなかった。前のものと同じく1時間後には消えてしまったのだ。販売店には気の毒だったと思っている。が、おかげで、良品だと分かっていて起こった症状なのでピンときた。可能性としてはゼロではないけれど、まさか、そんなことはないだろう・・・と思っていたことが当たってしまった。

念のため、送付時に使用環境は書いておいたが、メーカーが私と会話をしようとせずにいくら製品をいじっても原因は分からないだろう。使用環境による不具合を把握するつもりがないのなら、それも仕方ない。これがパソコンだったら非難ゴウゴウなんだけどね。

酸素吸入下で使う予定の方、メーカーを知りたかったらメールでこっそり教えます。私のような思いはしてほしくないから。

最近は、ミントとこてつの写真に向かって朝晩の挨拶をしている。何だか不毛。イソジンのカバ君でも飼おうかな。(←その方がずっと不毛)


2003年10月6日

最初のキャンベルを飼い始めて8年余り。うちにハムスターのいない日はなかった。随分と久しぶりの「人間だけの生活」は、とても味気ない。

動物病院にはFAXで最後の報告をしておいた。元々電話は苦手な私、電話で冷静に正確に伝えられる自信はなかったから。その後、先生から電話をもらった。私がガックリ気落ちしているのではないかと心配してくれたようだ。

3ヶ月も前から心の準備をしていたのだから泣くこともないだろうと思っていたが、やはり涙が出た。同じハムスターでも、泣いて泣いていつまでも心残りになるものもあれば、微笑んで送ってやれるものもある。同じ「死」に変わりないのにそこで差が出るのは飼い主の勝手かもしれない。

食事の支度をしながら、ふと野菜を取り分けようとする。外出から帰って来るとヤツらのいた場所に目をやる。おやすみを言いに行きそうになる。そんな自分に苦笑いしている。

ハムアキはヤツらのいない生活に耐えられない顔をしている。病気のこてつ1匹しかいない時から、「元気のある存在がほしい」と言っていた。昨日はミントの写真に向かって、「お前が死んじゃうからいけないんだぞ」と泣き言を言っていた。

こてつの発病、ミントの急死、そしてまたミントの後を追うようにこてつの状態が悪くなっていったとき、レイラの事故以来何とか自分を立て直そうとしていたものが崩れ去った。もう動物を飼うのはやめよう、これ以上心の負担には耐えられない、と思った。この7ヶ月で起こったことは私を激しく消耗させた。どれか1つ2つならこらえられたけれど、3つめでさすがにすり切れてしまった。

でも、こてつが何度も死線を越えて戻ってきてくれる姿に、本来はこてつを励ますべき立場の私が励まされた。こてつに気力をもらった。多分、また何かを飼うであろう。ただ、しばし休息を。そう思っているけれども、彼は買ってきちゃうかもしれないね。新しいヤツが来たら来たで、またのめり込むのだろうけど。新しいハムスターを飼うつもりなら、私におんぶに抱っこせず自分で全部面倒見ろと言っておいた。

今の我が家はとても静かだ。


2003年10月4日

日が変わって間もない午前1時前。こてつはとうとう逝ってしまった。

もう無理であろう事は状況から分かっていたけれど、あの状態から何度も生還を果たしたから、心の奥底でほんの少しだけ希望を持っていたかもしれない。でも、移動が止まって全く身動きしなくなったから、やっぱりお別れなんだと思った。

それから6時間も粘って頑張って、最後は静かに静かに消え入るように、苦しむことなく眠ったまま呼吸が止まった。夜が明けて、両親やミントや他のハムスター達が眠る場所に埋めてやった。

別れはとてもつらいけど、こんなに頑張ったのだから、湿っぽい言葉でなく笑顔で送ってあげよう。ただ、今はしばし別れに浸りたい。

今度生まれて来るときは、もう少し頭が良いといいね。こてつ、大好きだよ。


2003年10月3日

ヒーターが届いた。販売店のご厚意で、良品であることを確認した上で代わりの品を送ってくれた。

こてつはもう何日も、何も口にせずただ昏々と眠っている。まるで仙人のようだ。今日は苦しそうにあちこちを這いずっている所を見ると、今度こそ本当に、終わりの時が目の前に来ているのだろう。

メーカーが私の使い方に問題があると見ていたのなら、うちに電話一本くれればその場で話が済んだことだ。不具合の詳細を聞こうともせず、ユーザーと話すことを避けるかのようなメーカーの対応には不信感しか残らない。製品に連絡先を記さないことといい、そんなにユーザーと話すのが嫌なのか。

こてつ亡き後までメーカーとのやり取りが残されるであろう。なんて不快なこと。遠赤外線なんて言葉に惹かれて購入したのが間違いだった。唯一の救いは販売店の心ある対応。採算を捨ててこちらの気持ちを汲んでくれたことに感謝。


2003年10月2日

ヒーターが届かない。販売店に再度確認したところ、メーカーが不良品を受け取って本当に不良品か確認してから発送することになっていたとのこと。間に入った卸業者がその旨販売店にきちんと連絡しなかったらしい。

間に合わないよ。そんな悠長な状況で買い物したんじゃない。メーカーは何考えてるんだよ。こてつは死にかけてるんだぞ。

販売店が、メーカーでまだ発送していなければ代わりに大至急送ってくれると言ってくれている。とてもありがたい。でも、このやるせなさはどこにぶつければいいのだろう。

間に合ってほしい・・・。




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